魚のぬめりを参考にした新素材開発!2020年の新たな競泳水着「マーリンTX5」(山本化学工業)

競泳用水着ブランド「マーリン」を展開する山本化学工業(大阪市生野区)が、競泳用水着の新素材を開発し、国際水泳連盟(FINA)の許可を取得した。競泳用水着では水をはじく撥水性(はっすいせい)の高い素材が主流のなか、逆に水を吸着させて抵抗を減らす素材という。魚のぬめりを参考に、水着表面の親水性を高めた。10月下旬に発売し、2020年東京五輪・パラリンピックで選手に使用してもらうことを目指す。

開発した水着用素材「TX5」は、表面に水の分子を吸着させて膜をつくり、水流を滑らかにするという。魚の表面のぬめりを参考にした。7月2日付でFINAから許可の通知を受け、国際試合での使用が可能になり、マーリンの競泳用水着に採用した。

また、選手の体を締め付けない加工をしているほか、繊維を細くして軽量化するとともに、密度を高めたため肌が透けにくくなり、明るい色や柄などを取り入れたデザインも可能という。黒地にピンクのダイヤモンド柄をあしらった2020年モデルを10月下旬に発売する。

ウエットスーツなどの素材で高いシェアのある同社は、平成16年に競泳用水着素材に参入。表面につけた多数の微細なくぼみが、たこ焼き器に似ているとして「たこ焼きラバー」と愛称が付けられたゴム素材を開発した。

欧州の水着メーカーが採用し、2008年の北京五輪などで脚光を浴びたが、その後FINAの新規定でゴム素材が使用できなくなり、繊維素材の開発を強化している。TX5は、従来のゴム素材で0・032だった摩擦抵抗係数を0・021まで抑えた。

山本社長は「選手のパフォーマンスを最大限に引き出す水着を目指した。東京五輪の出場選手だけでなく、若い選手にも着てほしい」と話している。

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