アシックス、流水抵抗の低減を追求 スイマーの姿勢に着目した新設計の2016年競泳用水着を発表

アシックスは、スイマーの姿勢に着目した新設計の競泳用水着4タイプ(男性用2タイプ、女性用2タイプ)を開発。

これらの水着は、2016年1月からはじまる各大会に向けて選手に提供するほか、競技用ウエアのトップシリーズである「TOP IMPACT LINE(トップインパクトライン)」として、2015年12月下旬から全国のスポーツ用品店などで順次発売を開始する。

メーカー希望小売価格は21,000円+税から32,000円+税で、初年度はあわせて1万枚の販売を予定している。
TI W'S スパッツ

今回開発した競泳用水着は、「第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)」にあわせアシックススポーツ工学研究所で研究、分析を重ね開発しているという。開発コンセプトは「CORESTiNGER(コアスティンガー)」で、レースのスタートからフィニッシュまで、スイマーの姿勢を一直線に保ち流水抵抗の低減をはかっている。

スイマーが自ら生み出した推進力は、身体が流水抵抗を受けることで減じ、また、疲労によって生じる脚の開きや腰の沈みは、抵抗を増やして減速する要因になるため、発揮した力をロスなく身体へ伝えるには、全身が一直線になった抵抗の小さい姿勢を保つことが重要。

そこで今回の水着は、股関節から膝に向かって内側に傾斜を付けた独自のパターン設計と、股下部分に張力の働く素材を細いライン状に配置した構造を採用し、脚が閉じた姿勢をサポートできるようにしてある。

また、異なる剛性を持つ生地の切替えなどにより骨盤にかかる着圧分布を調節し、腰を高い位置に保ちやすくしている。

これらの機能により、特に後半からラストにかけてのスピードを維持しやすくなる仕組み。

タイプは男性用、女性用とも採用素材の異なる2タイプ。
いずれも、部位に応じて特性が異なる織物素材を配し、可動性を備えながら体軸を意識した、流水抵抗が少ない姿勢の形成をサポートしている。

○使用している素材(すべて織物)
■素材名…「STiNGERskin-HD(スティンガースキンHD)
・特徴…流水抵抗を低減する姿勢をサポートする低伸縮性の素材。
・採用部位…前身頃、脚部側面、腰部

■素材名…「STiNGERskin-d1(スティンガースキンd1)
・特徴…やわらかい着心地が得られる高伸縮性素材。1枚の生地の中で異なる伸縮特性を持ち筋肉のブレを抑制する。
・採用部位…肩、脇部、脚部

■素材名…「STiNGERskin-d2(スティンガースキンd2)
・特徴…適度なホールド性がある素材。1枚の生地の中で異なる伸縮特性を持ち筋肉のブレを抑制する。
・採用部位…脇部、脚部

○素材の配置
 

○商品仕様(すべてFINA公認モデル)

■サイズ:
女性用SS、S、SM、M、ML、L(アシックスオリジナルサイズ)
男性用SS、S、M、L(JASPO範囲表示)
■カラー:すべてダークネイビー×コバルトブルー
■RAiOglide
身頃/ナイロン80%、ポリウレタン20%
裏地/ポリエステル85%、ポリウレタン15%
脇部・大腿部・ストラップ/ナイロン71%、ポリウレタン28%、ポリエステル1%(男性用は大腿部のみ)
■RAiOstream
身頃/ ナイロン80%、ポリウレタン20%
脇部・大腿部/ナイロン66%、ポリウレタン22%、ポリエステル12%(男性用は大腿部のみ)
ストラップ/ナイロン71%、ポリウレタン28%、ポリエステル1%(女性用のみ)
■生産国:中国

○スイムキャップについて(FINA公認モデル)
今回の水着の発売にあわせスイムキャップも展開。
アシックススポーツ工学研究所で研究、分析し流水抵抗の低減をはかったシリコーン製のキャップで、人体の頭部形状に近い楕円形状に設計することで抵抗の増大につながる着用時のしわ発生を抑える。

また、頭頂部の正面から後方にかけて振幅が徐々に小さくなるウエーブを配し、ぶつかる流水の剥離点を後ろ側に移動させることで抵抗の低減をはかっている。

■品名:「TIシリコーンキャップ」(初年度販売計画数:2,000枚)